幅60cm、長さ8mの狭い場所で、隣の家の塀が隣接しているという状況での草抜きについて、詳しく手順をご説明します。
【準備するもの】
草抜き用具:
軍手
草抜きフォーク、雑草ブラシ、ミニ鎌など、狭い場所に適した道具
熊手やちりとり(抜き取った草を集める用)
ゴミ袋
除草剤散布用具(必要な場合):
液剤除草剤(スプレータイプが使いやすい)
保護メガネ、マスク
その他:
長袖、長ズボン、帽子
飲み物、タオル
必要に応じて、ビニールシートなど(隣家への飛散防止用)
【作業手順】
ステップ1:作業前の確認と隣家への配慮
隣家への声かけ:
除草剤を使用する場合、風で飛散する可能性があるので、事前に隣家の方に一言お声がけしておくと安心です。
「家の塀沿いの草抜きと、念のため除草剤を撒きます。ご迷惑をおかけしないように注意しますが、何かあればお声がけください」といった内容でOKです。
天候の確認:
風の強い日は避けましょう。除草剤が飛散し、隣家の庭木や植物を枯らしてしまうリスクがあります。
雨の直前・直後も避けましょう。除草剤の効果が薄れます。
道具の選定:
幅が狭いので、柄の長い鎌や草刈り機は不向きです。
手で抜くのが基本ですが、根が深い草には「草抜きフォーク」や「除草スコップ」が便利です。
コンクリートやレンガの隙間に生えている草には、「雑草ブラシ」が有効です。
ステップ2:草抜き(手作業)
大きな草から抜く:
まず、背の高い草や、根が深く張りそうな大きな草から抜き始めます。
手で掴んで抜くのが難しい場合は、根元に草抜きフォークを差し込み、テコの原理で持ち上げるようにすると、根っこごと抜きやすくなります。
塀の際や隙間の草を抜く:
塀に沿って生えている草は、隣の家の敷地に根が伸びている可能性があるので、特に根元から丁寧に抜き取ります。
ミニ鎌や雑草ブラシを使って、根元を削るようにすると効果的です。
抜き取った草の処理:
抜き取った草は、その場に放置せず、すぐにゴミ袋に集めます。
時間が経つと乾燥して軽くなり、風で飛んだり、種が落ちたりする可能性があります。
細かな部分の掃除:
草を抜き終えたら、ほうきや熊手で、残った枯れ草やゴミをきれいに掃き集めます。
ステップ3:除草剤の散布
除草剤の選定:
液剤のスプレータイプが、狭い場所にピンポイントで撒くのに適しています。
「粒剤」は広範囲に撒くのに適していますが、風で飛びやすいため、狭い場所で隣家が近い場合は注意が必要です。
隣家への飛散防止策:
風がないことを確認します。
必要であれば、塀の際や隣家側との境界に段ボールやビニールシートを立てかけて、除草剤が飛散するのを防ぎます。
散布作業:
除草剤の説明書をよく読み、使用方法を守ります。
スプレーを近づけすぎると液剤が跳ね返るため、適度な距離から、草の根元に狙いを定めて丁寧に散布します。
特に、コンクリートやアスファルトの隙間から生えている草は、その隙間に液剤が浸透するように撒きます。
作業後の後片付け:
使用した道具はきれいに洗い、除草剤の容器は自治体の規定に従って処分します。
【長期的な対策】
草抜きは一時的なもので、時間が経てばまた生えてきます。長期的な対策として、以下の方法もあります。
防草シート+砂利:
草抜き後に、幅60cmの防草シートを敷き、その上に砂利を敷き詰めます。
防草シートが日光を遮断し、雑草の生育を抑えます。
見た目もすっきりして、今後のお手入れが格段に楽になります。
固まる土:
雑草を抜き、土を平らにならした後、固まる土を敷き詰めて水をかけます。
硬化してコンクリートのようになるため、雑草が生えてこなくなります。
水はけが良くなるというメリットもあります。
この場所は一度きれいにしても、隣の家から種が飛んできたり、根が伸びてきたりすることが考えられるため、定期的な見回りとお手入れが大切です。
以上です。
ご依頼頂き、ありがとうございました。
2025年