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本日のご依頼です。
マンション2LDK、エレベーターありでの遺品整理、4人作業ですね。前回3LDKのケースで詳しくご説明しましたが、2LDKでエレベーターがある場合のポイントと効率的な進め方に絞って、具体的な「やり方」を再度整理してご説明します。
マンション2LDK 遺品整理:エレベーターあり・4人作業の効率的な進め方
2LDKでエレベーターがある場合、荷物が多ければ作業は大変です。エレベーターがあることを最大限に活用し、4人での作業を効率的に進めることが重要になります。
【作業を始める前の準備】
前回の3LDKと同様に、以下の準備は必須です。
遺族との打ち合わせ:
最重要: 残すもの、処分するものの明確な指示。
貴重品、重要書類の確認(場所のヒントがあれば事前に聞く)。
探し物の有無。
遺品整理後の部屋の希望(清掃、ハウスクリーニングなど)。
作業日程、時間、費用、支払い方法の確認。
必要な道具の準備:
梱包資材: 段ボール(大小)、ガムテープ、ひも、プチプチ、新聞紙。
分別用品: ゴミ袋(可燃、不燃、資源など、自治体指定のもの)、マジックペン、ラベルシール。
清掃用品: 掃除機、ほうき、ちりとり、雑巾、洗剤。
安全対策: 軍手、マスク、動きやすい服装、靴。
その他: カッター、ハサミ、ドライバーセット、懐中電灯。
マンション管理組合・管理会社への連絡:
エレベーターの使用について:
養生の必要性の確認(必須の場合が多い)。
使用時間帯の制限の有無。
専用使用(予約)の可否。
ゴミ出しルール: 特に粗大ゴミ、大量のゴミの一時保管場所や出し方。
共用部の利用ルール: 廊下での一時的な荷物置き、台車使用の可否など。
駐車スペースの確認。
騒音に関する注意点。
【4人作業の役割分担と効率化のポイント】
エレベーターがあるため、荷物の搬出が比較的スムーズに行えます。この利点を活かして、役割を分担しましょう。
リーダー(1名):全体の指揮・管理、遺族との連携、貴重品・重要書類の管理
常に遺族の意向を確認し、作業全体を統括します。
見つかった貴重品や重要書類を厳重に管理し、遺族に確認・引き渡します。
各作業員の進捗を確認し、指示を出します。
マンションの管理組合・近隣住民への配慮を行います。
室内作業班(2名):仕分け・分別・梱包の専門家
この2名が中心となって、部屋の中で荷物の仕分け、分別、梱包を行います。
1名が「残すもの」の選別と梱包、もう1名が「処分するもの」の徹底分別を担当すると効率的です。
ゴミ袋や段ボールへの詰め込みもこの担当が行います。
搬出・清掃班(1名):運搬と最終確認、清掃の専門家
室内作業班が梱包・分別したゴミや荷物を、エレベーターを使ってスムーズに運び出す役割です。
エレベーターの養生と確保: 作業開始時にエレベーターの養生(壁面保護)を行い、必要であれば長時間使用できるよう手配します。
運搬経路の確保: マンション内の廊下や玄関からエレベーター、そして屋外のゴミ集積所や車への搬出経路を確保し、障害物がないようにします。
ゴミや荷物が溜まったら随時エレベーターで運び出します。
最終的な清掃(掃除機、拭き掃除)も担当します。
【具体的な作業手順】
ステップ1:貴重品・重要書類の探索と確保(最優先)
4人全員で、まずは各部屋を徹底的に探します。タンスの引き出し、本の隙間、壁の裏など、細部まで確認。
見つかったものは、リーダーが管理し、リストを作成して遺族に確認・引き渡します。
ステップ2:部屋ごとの作業計画と分担
2LDKの場合、リビング、洋室/和室1、洋室/和室2、キッチン、バス・トイレ・洗面所となることが多いでしょう。
リビング・メインの洋室から開始: 比較的広いスペースで作業しやすい場所から始めます。
室内作業班2名が担当する部屋を決定: 例えば、1名がリビング、もう1名が洋室1を担当し、ある程度片付いたら交代したり、協力したりします。
「残すもの」の仮置きスペースの設定: 遺族が持ち帰るものや形見分けの品は、汚れないように別の部屋や部屋の隅にまとめ、梱包して印をつけておきます。
「処分するもの」の分別: 各部屋で可燃、不燃、資源(紙類、プラスチック、びん・缶)、粗大ゴミなど、徹底して分別します。自治体のゴミ出しルールを壁に貼っておくと便利です。
ステップ3:同時並行での搬出作業
室内作業班が分別・梱包を進める傍ら、搬出・清掃班は随時、部屋から廊下へ運び出されたゴミ袋や段ボール、小型の粗大ゴミをエレベーターで下ろします。
エレベーターへの積載効率を意識: 一度に運べるだけ運ぶことで、往復回数を減らします。台車を複数用意するとさらに効率的です。
粗大ゴミの準備: 大型家具などは、運びやすいように解体できるものは解体します(電動ドライバーなどがあると便利)。エレベーターで運べるサイズか確認します。
屋外での一時保管: マンションのゴミ集積所や指定された場所に、一時的に分別されたゴミや粗大ゴミを置きます。
ステップ4:粗大ゴミの処理
事前申し込み: 最も時間がかかるプロセスです。作業開始前に、搬出予定の粗大ゴミの品目と量をリストアップし、自治体の粗大ゴミ受付センターに申し込みを済ませておきましょう。
処理券の購入と貼付: 収集日までに処理手数料券を購入し、粗大ゴミに貼り付けます。
搬出・運搬班が担当: 収集日の朝に指定された場所へ運び出します。4人作業であれば、大型家具の搬出も比較的容易です。
ステップ5:清掃
全ての荷物やゴミを運び出した後、各部屋の清掃を行います。
掃除機をかけ、床や棚などを拭き掃除します。
水回り(キッチン、風呂、トイレ)も簡単に清掃します。
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