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室内にある木製のドアの塗装が剥がれた部分を再塗装する手順について、詳しく解説します。
道具・材料の準備:
塗料:
水性塗料: 臭いが少なく、扱いやすいのでDIY初心者におすすめです。
油性塗料: 乾燥が早く、耐久性に優れます。
ニス: 木目を活かしたい場合におすすめです。
木部用ワックス: 艶出しや保護効果があります。
研磨用具: サンドペーパー(#180~#400程度)、電動サンダー(広い面の場合)
清掃用具: 雑巾、ブラシなど
補修用具: 木部用パテ(深いキズや凹みがある場合)
塗装用具: 刷毛(隅や溝用)、ローラー(広い面用)、塗料を混ぜる棒、塗料を入れる容器
養生用具: マスキングテープ、マスカー(テープとシートが一体になったもの)、養生シート
その他: ドライバー、保護手袋
塗装の仕上がりは下地処理で決まります。丁寧に行いましょう。
ドアの取り外し: 難しい場合は、ドアノブや蝶番などを養生しましょう。
表面の清掃: ドアの表面を雑巾で拭き、ホコリや汚れを取り除きます。
古い塗膜の除去:
剥がれた部分: スクレーパーやサンドペーパーを使って、剥がれかかっている古い塗膜を完全に除去します。
全体: 剥がれた部分だけでなく、ドア全体をサンドペーパーで軽く研磨します。これは「足付け」と呼ばれる作業で、表面に細かいキズをつけることで、新しい塗料の密着性を高めます。
粗いサンドペーパー(#180~#240): 剥がれやキズがひどい部分に使用します。
細かいサンドペーパー(#320~#400): 全体的な足付けや表面を滑らかにするために使用します。木目に沿って優しく研磨しましょう。
凹みやキズの補修:
深いキズや凹み、木材の欠けがある場合は、木部用パテをヘラで埋めます。
パテが完全に乾燥したら、サンドペーパーで表面を滑らかになるように研磨します。
研磨粉の除去: 研磨作業で出た木くずや粉を、刷毛や固く絞った濡れ雑巾で念入りに拭き取ります。粉が残っていると、塗装後の仕上がりが悪くなる原因になります。
ドアノブや蝶番の保護: 塗装しない部分はマスキングテープで丁寧に覆います。
床や壁の保護: ドアの周囲の床や壁をマスカーや養生シートで広範囲に覆い、塗料の飛び散りを防ぎます。
下塗り(シーラー/プライマー):
塗料の密着性を高めるために、下塗り剤を刷毛やローラーでムラなく塗ります。特に、剥がれを補修した部分にはしっかりと塗布しましょう。
木材の種類によっては、「アク止め効果」のあるシーラーを使うことで、木から出るヤニやアクを防ぎ、塗装後の変色を抑えることができます。
上塗り(中塗り・上塗り):
塗料缶をよく振り、混ぜてから使用します。
1回目(中塗り): 刷毛を使って、ドアの隅や溝、装飾部分など、ローラーが入りにくい部分を先に塗ります。その後、ローラーを使って広い面を塗ります。一度に厚く塗らず、薄く均一に塗ることを意識します。
乾燥: 塗料が完全に乾くまで、製品に記載されている時間を守って待ちます。
2回目(上塗り): 1回目の塗装が乾いたら、再度細かいサンドペーパー(#400以上)で軽く研磨し、表面を滑らかにします。その後、2回目の塗装を行います。
通常は2回塗りが基本ですが、必要に応じて3回塗り重ねることで、より美しく、耐久性の高い仕上がりになります。
乾燥: 塗装後は、塗料が完全に乾くまで待ちます。
養生を剥がす: 塗料が完全に乾ききる少し前に、マスキングテープやシートをゆっくりと剥がします。完全に乾いてから剥がすと、塗料がテープと一緒に剥がれてしまう可能性があります。
ドアノブなどを元に戻す: 外していたドアノブや金具などを元に戻して作業完了です。
換気: 室内での作業となるため、窓を開けるなどして十分な換気を行いましょう。
塗料の選定: 既存のドアの素材や仕上げに合った塗料を選びましょう。わからない場合は、ドアのメーカーや専門家に相談することをおすすめします。
試し塗り: 塗料の色は、実際に塗ってみると見本と異なることがあります。目立たない場所や、いらない木材に試し塗りをして確認すると良いでしょう。
以上です。
ご依頼頂き、ありがとうございました。
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