川崎市中原区で冷蔵庫の運搬ならベンリー武蔵小杉店へ
2025/10/13
【完全解説】マンション間での2ドア冷蔵庫を安全に運搬する全手順
引っ越しはワクワクするものですが、特にマンションからマンションへの大型家電の運搬は、思わぬ怪我、家電の故障につながるリスクが潜んでいます。ここでは、エレベーターがあるマンション間で2ドア冷蔵庫を安全かつスムーズに運搬するための、準備から設置までの全手順を詳しく解説します。
1.運搬前の最重要チェックポイント
運搬を始める前に、以下の3つの項目を徹底的に確認することが、スムーズな引っ越しの鍵となります。
1. 管理会社への事前連絡と確認
マンションの共用部分で作業を行うため、必ず新旧両方のマンションの管理会社に連絡を入れましょう。
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エレベーターの利用ルール:使用可能な時間帯、予約の必要性、最大積載量(耐荷重)を確認します。
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養生(ようじょう)の有無:エレベーター内、エントランス、廊下など、共用部分を傷つけないための保護材(養生)が必要か確認し、必要であれば手配します。
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搬入・搬出経路:作業経路や時間の制限がないかを確認し、近隣住民への周知が必要かどうかも尋ねておきましょう。
2. 冷蔵庫と搬入経路の徹底採寸
「入るだろう」という思い込みは禁物です。必ず採寸し、余裕をもって運べるか確認します。
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冷蔵庫本体:幅、高さ、奥行きの3辺を正確に測ります。
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経路:エレベーターの扉の幅・高さ・奥行き、マンションの玄関扉、室内のドアの幅、廊下の幅や天井高もすべて採寸しましょう。特に、冷蔵庫を傾けなければ通れない場所がないか確認が必要です。
3. 冷蔵庫の事前準備(故障・水漏れ防止)
運搬の数時間前から行うべき、重要な準備です。
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電源オフと水抜き:運搬前日までに電源を切り、霜を溶かして水受け皿などの水を抜きます。水が残っていると運搬中に漏れて、床やエレベーターを汚損する原因となります。庫内の水滴も布で拭き取りましょう。
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庫内を空に:食材はもちろん、棚、トレイ、製氷皿など、動くものはすべて取り出します。重さの軽減と、運搬中の破損を防ぐためです。
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固定と梱包:
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扉や可動式の棚は、養生テープ(粘着力が弱く剥がしやすいもの)でしっかりと固定します。
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電源コードは短く束ねて本体にテープで留めます。
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本体の外側を毛布や厚手の緩衝材でくるみ、ロープやガムテープでしっかり固定して保護します。
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2.安全な搬出・運搬の実施手順
いよいよ運び出しです。2ドア冷蔵庫であっても重く、最低でも二人一組で作業する必要があります。
1. 運搬時の最重要原則:「縦向き」をキープ
冷蔵庫は、内部のコンプレッサー内のオイルが安定している状態を保つため、**必ず立てた状態(縦向き)**で運びます。
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長時間横倒しにすると、オイルが冷却パイプに流れ込み、故障の原因になります。扉や狭い通路を通過する際に一時的に傾ける程度に留めましょう。
2. 持ち方と力の配分
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二人作業の基本:一人が上側、もう一人が下側を持ちます。冷蔵庫の底面(特にコンプレッサー部分)は重いため、下側を持つ人はしっかり力を入れましょう。
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補助具の活用:台車やキャリーベルト(運搬用ベルト)を使用すると、体の負担が大きく軽減され、安全性が向上します。
3. エレベーターと共用部の通過
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声かけ:曲がり角やエレベーターに乗せる際には、「せーの」で声をかけ合い、息を合わせてゆっくりと運びます。
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保護:養生した箇所を傷つけないよう、慎重に移動させます。万が一ぶつけてしまった場合は、すぐに管理会社に報告し、適切に対処しましょう。
3.新居での搬入と電源投入
無事に新居へ運び入れた後の最終工程にも、大切な注意点があります。
1. 設置場所の確保
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壁や家具との間に、取扱説明書に記載されている適切な放熱スペース(通常は数センチ)を空けて設置します。放熱ができないと、冷蔵庫の効率が落ち、寿命を縮めることになります。
2. 電源を入れる前の待機時間
運搬中に揺らされたことで、コンプレッサー内のオイルや冷却液が動いています。すぐに電源を入れると、故障の原因になることがあります。
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冷蔵庫を設置場所へ運び入れたら、最低でも1時間(できれば3~4時間)はそのまま放置し、内部を安定させましょう。
3. 動作確認と食材の収納
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待機時間を経て電源プラグを入れ、正しく動作するか確認します。
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すぐに食材を詰め込むと庫内温度が急上昇するため、庫内が十分に冷える(半日〜1日程度)のを待ってから食材を収納しましょう。
以上です。
ご依頼頂き、ありがとうございました。