中原区でエアコンクリーニングならベンリー武蔵小杉店
2025/06/21
壁掛けエアコンの高圧洗浄は、エアコン内部のカビや汚れを効果的に除去できる方法です。高圧洗浄を行う場合の一般的な手順と注意点を以下にまとめます。
壁掛けエアコン高圧洗浄のやり方
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事前準備と養生
- 電源を切る: 必ずエアコンのコンセントを抜き、ブレーカーも落とすなどして完全に電源を遮断します。感電事故を防ぐため最も重要です。
- 周囲の養生: 壁や床、周囲の家具が濡れないように、ビニールシートや養生テープでしっかりと覆います。エアコン本体の下部には、洗浄後の汚水を受け止めるための養生カバー(エアコン洗浄カバー)を装着します。
- パーツの取り外し: フロントパネル、フィルター、ルーバーなどを取り外します。お掃除機能付きエアコンの場合は、さらに内部の部品(ダストボックスなど)も取り外す必要があります。取り外したパーツは後で洗浄するので、なくさないように保管します。
- 電装部分の保護: エアコン内部には、基盤などの電装部品があります。これらに水がかかると故障の原因となるため、防水シートやビニールなどで厳重に保護します。
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洗剤の塗布
- エアコン洗浄剤の選定: エアコン内部のアルミフィンやファンに付着したカビや油汚れに効果的なエアコン専用の洗浄剤(アルカリ性洗剤など)を使用します。家庭用洗剤では汚れが落ちきらないだけでなく、材質を傷める可能性もあります。
- 洗剤の噴霧: スプレーヤーなどを使って、アルミフィンや送風ファン(シロッコファン)に均一に洗浄剤を噴霧します。この際も、電装部分にかからないように細心の注意を払います。
- 浸透時間: 洗浄剤が汚れに十分に浸透するまで、しばらく時間をおきます(製品の指示に従う)。
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高圧洗浄
- 高圧洗浄機の準備: エアコン内部洗浄に適した水圧の、小型の高圧洗浄機を用意します。家庭用の高圧洗浄機でも、水圧が高すぎるとフィンを潰したり、部品を破損させたりする可能性があるため、吐出圧力が3.5MPa以下のものが推奨されます。
- 洗浄:
- アルミフィン(熱交換器): フィンの目に沿って、上から下へ、または横から横へ、ムラなく高圧洗浄機で水を噴射します。汚れが落ちるまで、何度か繰り返します。
- 送風ファン(シロッコファン): ファンの羽根の間にもカビやホコリが溜まりやすいので、丁寧に洗浄します。
- ドレンパン: 汚水を受け止めるドレンパンも、高圧洗浄で洗い流します。
- すすぎ: 洗剤成分が残らないように、大量のきれいな水でしっかりとすすぎます。洗剤成分が残ると、腐食や異臭の原因となることがあります。pH試験紙で中和されているか確認するプロもいます。
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乾燥と組み立て
- 乾燥: 洗浄後は、エアコン内部を十分に乾燥させることが重要です。自然乾燥させるか、エアコンの送風運転を数時間行うことで乾燥を促します。濡れたままだと、カビが再発生する原因となります。
- パーツの洗浄と乾燥: 取り外したカバーやフィルターなども洗浄し、しっかりと乾燥させます。
- 組み立て: 全てのパーツが完全に乾燥していることを確認し、取り外した逆の手順で丁寧に組み立てます。
- 動作確認: 組み立て後、コンセントを差し込み、試運転を行って正常に動作するか、異音や水漏れがないかを確認します。
特に重要な注意点
- 感電・故障のリスク: エアコンは電化製品であり、内部には精密な電装部品が多くあります。水や洗剤がこれらにかかると、感電や故障の原因となります。
- 高圧洗浄機の選定と使い方: 車や外壁用の高圧洗浄機は水圧が強すぎるため、エアコンには使用できません。エアコン内部洗浄に適した低水圧(3.5MPa以下が目安)で、水量の調整が可能な高圧洗浄機を選びましょう。また、ノズルを近づけすぎるとフィンを潰してしまう可能性があります。
- 洗剤の選択と残留: エアコン内部に使用する洗剤は、必ずエアコン専用のものを選び、しっかりと洗い流すことが重要です。洗剤が残ると、アレルギーや腐食の原因となることがあります。
- ドレンホースの詰まり: 洗浄によって落ちた汚れがドレンホースに詰まることがあります。洗浄後に排水が正常に行われているか確認が必要です。
- お掃除機能付きエアコン: お掃除機能付きエアコンは、内部構造が複雑で、分解や組み立てに専門知識が必要です。
- 製造年数: 製造から10年以上経過したエアコンは、部品の経年劣化が進んでおり、洗浄中に破損するリスクが高まります。
- 壁への影響: エアコンが設置されている壁材(砂壁、京壁、土壁、天然木材など)によっては、水跡やシミが残る可能性があります。
以上です。
ご依頼頂き、ありがとうございました。