川崎市中原区で店舗のフロアタイル貼り替えならベンリー武蔵小杉店へ

2025/07/04
フロアタイル貼り替えの一般的な手順とポイントを詳しく解説します。
店舗のフロアタイル貼り替え手順
1. 事前準備
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現状確認と計画:
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現在の床の状態を確認します。既存の床材の種類(フロアタイル、Pタイル、クッションフロアなど)、下地の状態(平坦性、乾燥状態、汚れ、ひび割れなど)をチェックします。
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貼り替えるフロアタイルの種類、色、デザインを決めます。店舗の用途や雰囲気に合わせて選びましょう。
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必要なフロアタイルの枚数を計算します。予備として数枚多めに用意することをおすすめします(カットミスや将来的な補修用)。
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重要: 施工前にフロアタイルを室内に搬入し、24時間以上室温に慣らしておきます(温度変化による伸縮を防ぐため)。室温は17~25℃が理想です。
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道具の準備:
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既存床材剥がし用: スクレーパー、バール、カッター、軍手、マスク
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下地処理用: ホウキ、掃除機、雑巾、パテ(必要に応じて)、サンドペーパー
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フロアタイル貼り付け用:
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フロアタイル専用接着剤(店舗には耐久性の高いアクリル樹脂系やウレタン樹脂系がおすすめ。ピールアップボンドは再剥離が必要な場合。)
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櫛目ゴテ(接着剤を均一に塗るため)
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墨出し器(チョークライン)、定規、メジャー、鉛筆
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フロアタイルカッター(または大型カッターナイフと定規)
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ゴムハンマー(タイルをしっかり固定するため)
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圧着ローラー(全体を均一に圧着するため)
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(必要に応じて)目地棒、コーキング材
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作業環境の確保:
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店舗の営業に支障がない時間帯(営業時間外など)に作業を行う計画を立てましょう。
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家具や什器を移動させ、広い作業スペースを確保します。
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換気をしっかり行いましょう。
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2. 既存床材の撤去と下地処理
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既存フロアタイルの剥がし方:
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スクレーパーやバールを使い、端から剥がしていきます。固着している場合は、少しずつ力を入れて剥がします。
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接着剤の種類によっては、水を使って剥がせるソフトタイプと、専用の溶剤が必要なハードタイプがあります。
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剥がした後の床に残った接着剤は、スクレーパーなどでしっかり取り除きます。必要であれば、専用の溶剤やサンドペーパーで除去します。
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下地処理:
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剥がした後の床をきれいに掃除します。ホウキや掃除機でゴミやホコリを徹底的に除去します。
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下地に凹凸がある場合は、パテで平らに補修し、サンドペーパーで研磨します。この工程を怠ると、仕上がりが悪くなったり、フロアタイルの浮きや剥がれの原因になります。
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下地が湿っている場合は、完全に乾燥させます。
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3. 墨出し(基準線を引く)
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部屋の中心点の割り出し: 部屋の縦横を計測し、中心点を割り出します。
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基準線を引く: 中心点から十字に基準線を引きます。この線がフロアタイルを貼る際のガイドになります。
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入り口など人目につきやすい場所に半端なサイズのタイルが来ないように、貼り始めの位置を調整することも考慮すると良いでしょう。壁際の幅が狭くなる場合は、基準線をずらすことでバランスを整えられます。
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4. 接着剤の塗布
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オープンタイムの確認: 使用する接着剤の「オープンタイム」(接着剤を塗ってからタイルを貼れるようになるまでの待ち時間)を必ず確認します。接着剤によって異なります。
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接着剤の塗布: 墨出しで引いた線が隠れないように注意しながら、櫛目ゴテで接着剤を均一に塗り広げます。一度に広範囲に塗ると、接着剤が乾いてしまう可能性があるので、貼っていく範囲ごとに塗布します。
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接着剤を塗りすぎると、タイルとタイルの隙間からはみ出してくることがあるので注意が必要です。
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5. フロアタイルの貼り付け
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基準線から貼り始める: 部屋の中心から外側に向けて貼り進めます。
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貼り方:
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フロアタイルの裏面に矢印がある場合は、同じ向きになるように貼ります。
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基準線の中心に1枚目のタイルの角を合わせて置き、線にぴったりとズレないように貼ります。
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1枚貼るごとに、ゴムハンマーや圧着ローラーでしっかりと圧着します。圧着が弱いと、後で浮きや剥がれの原因になります。
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2枚目以降は、貼り終えた隣のフロアタイルに突き付けるようにして貼ります。
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貼りパターン:
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通し貼り: 全てのタイルを同じ方向に揃えて貼る方法。シンプルで清潔感があります。
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市松貼り: 隣り合うタイルの向きを90度変えて貼る方法。チェック柄のようになり、デザイン性が高まります。
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乱貼り(木目調の場合): 木目調のフロアタイルをフローリングのようにランダムにずらして貼る方法。より自然な仕上がりになります。
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店舗のコンセプトや広さに合わせて選びましょう。
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6. 端部のカットと仕上げ
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壁際のカット: 壁際など、フロアタイルがそのままでは入らない部分は、寸法を測ってカットします。
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カットする際は、フロアタイルカッター(または大型カッターナイフと定規)を使用します。表面にしっかりと切れ目を入れ、パキッと折るようにすると比較的きれいにカットできます。
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コツ: 壁との間に1mm程度の隙間を空けて貼ることで、温度変化によるタイルの膨張・収縮に対応できます。厚紙などをスペーサー代わりに挟むと良いでしょう。
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カットした切り口は壁側に向くように配置すると、仕上がりがきれいです。
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複雑な形状のカット: 柱や配管など、複雑な形状の部分は、型取りをして丁寧にカットします。
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目地棒(必要に応じて): タイルの隙間をよりリアルな目地のように見せたい場合や、異なるフロアタイルの貼り分けをする場合は、目地棒を挟んで施工します。
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最終圧着: 全てのフロアタイルを貼り終えたら、再度全体を圧着ローラーでしっかり圧着します。
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接着剤の拭き取り: タイルの表面にはみ出た接着剤は、乾く前にきれいに拭き取ります。
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コーキング: 壁際の隙間などが気になる場合は、コーキング材で埋めるとよりきれいに仕上がります。
7. 養生と乾燥
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接着剤が完全に硬化するまで、フロアタイルを貼った場所には立ち入らないようにします。製品によって乾燥時間が異なるので、接着剤の取扱説明書を確認してください。
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乾燥中は換気を継続し、温度・湿度を適切に保ちます。
8. 残材の処分
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フロアタイルの残材や剥がした既存の床材は、一般的には「産業廃棄物」として処分する必要があります。自治体によって処分方法が異なるため、事前に確認し、適切に処分しましょう。
注意点・ポイント
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下地処理の徹底: 下地が不十分だと、いくら丁寧に貼っても剥がれや浮きが生じやすくなります。最も重要な工程の一つです。
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接着剤の選定: 店舗の場合、人の往来が多いことが予想されるため、耐久性や耐水性、耐熱性に優れた接着剤を選ぶことが重要です。
以上です。
ご依頼ありがとうございました。