川崎市中原区でドアクローザーの交換ならベンリー武蔵小杉店へ
2025/09/17
鉄製扉のドアクローザー交換について、手順と詳細を解説します。
【交換の前に確認すること】
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ドアクローザーのタイプ:
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パラレル型: ドアクローザー本体が扉の室内側にあり、アームがドア枠に沿って伸びているタイプ。最も一般的です。
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スタンダード型: ドアクローザー本体が扉の室内側にあり、アームがドア枠に向かって直角に伸びているタイプ。
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交換用部品の選定:
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既存のドアクローザーと同じメーカー・型番のものを選ぶのが最も確実です。
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もし型番が分からない場合や、廃盤になっている場合は、既存の取り付け穴がそのまま使える「取替用ドアクローザー」を選びます。多くのメーカーが、既存のネジ穴を流用できる汎用性の高い製品を販売しています。
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ドアの重さやサイズに合った適切な製品を選ぶことが重要です。
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【必要な工具】
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プラスドライバー
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スパナ(製品に付属している場合が多い)
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メジャーまたは定規
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脚立
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軍手
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可能であれば、ネジ緩み止め剤
1. ドアクローザーの取り外し手順(一般的な室内扉・鉄製扉共通)
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ドアを閉める: 作業中のドアの急な動きを防ぐため、ドアを完全に閉めた状態で作業を開始します。
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アームの連結部を外す: ドアクローザー本体から伸びるアームと、ドア枠に取り付けられたブラケット(アーム受け)を繋いでいるネジやピンを外します。
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注意: この際、ドアクローザー本体に油圧がかかっていて、アームが急に動くことがあります。慎重に、ゆっくりと力を加えて外してください。
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本体とドアを固定しているネジを外す: ドアクローザー本体をドアに固定している複数のネジをドライバーで外します。
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鉄製扉の場合: 鉄製扉は下地に鉄板が入っていることが多く、ネジが固く締まっている場合があります。ネジ穴を潰さないように、力の入れすぎに注意してください。
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本体をドアから外す: 全てのネジが外れたら、ドアクローザー本体をドアから取り外します。
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ブラケットをドア枠から外す: 最後に、ドア枠に取り付けられているブラケットを固定しているネジを外して取り外します。
2. ドアクローザーの取り付け手順(一般的な室内扉・鉄製扉共通)
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新しいブラケットを取り付ける:
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外した時と同じ位置に新しいブラケットを取り付けます。
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鉄製扉の場合: ネジ穴が緩んでいる場合は、ネジ緩み止め剤を使用するか、一回り太いネジに交換することを検討してください。
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新しい本体をドアに取り付ける:
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本体とアームを組み立ててから、ドアに取り付けます。
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製品によって、アームの取り付け向きや角度が異なります。必ず取扱説明書を確認してください。
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鉄製扉の場合: ドリルで新たに穴を開ける必要がある場合は、慎重に行う必要があります。鉄用のドリルビットを用意し、穴を開ける位置にマーキングをしてから作業を開始します。
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アームを連結させる:
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本体から伸びるアームと、ドア枠のブラケットをネジやピンで連結させます。
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調整を行う:
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ドアクローザーには、閉まる速度を調整するネジが複数ついています。
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第一速度(ドアが開いている状態から途中まで): ドアの約15〜20°手前までの速度を調整します。
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第二速度(ドアが閉まる直前): ドアがゆっくりと閉まるように調整します。
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ネジを右に回すと閉まるのが遅く、左に回すと速くなります。ドアが「バタン」と閉まらないように、適切な速度に調整してください。
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ストップ機能(ドアを好きな角度で止める機能)がある場合は、その調整も行います。
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3. 鉄製扉の場合の特別な注意点
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ネジ穴の潰れ: 鉄製扉は、ネジ穴が錆びついたり、無理な力が加わって潰れたりしやすいです。ネジを回す際は、ドライバーがネジの溝にしっかりと合っていることを確認し、ゆっくりと力を加えてください。
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穴開け作業: 既存のネジ穴が使えない場合や、新しいドアクローザーの取付位置が異なる場合は、新たに鉄板に穴を開ける必要があります。
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注意: 鉄板は木材よりもはるかに硬いため、電動ドリルと鉄鋼用ドリルビットが必須です。
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作業には危険が伴うため、DIYに不慣れな場合は専門業者に依頼することを強くお勧めします。
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ドアクローザーの選定: 鉄製扉は木製扉よりも重いため、扉の重さに対応した製品を選ぶ必要があります。製品の仕様書で「適用ドア重量」を必ず確認してください。
以上です。
ご依頼頂き、ありがとうございました。