フェンスの既存のパネル(横に2mの網部分)と支柱を両方交換する場合の手順を詳しく解説します。
1. 事前準備と安全対策
2-1. パネルの取り外し
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パネルの固定解除: パネルと支柱を固定しているボルトや金具をレンチやドライバーで全て取り外します。
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パネルの撤去: パネル(網部分)を支柱から外し、安全な場所に移動させます。鉄製で重い場合は、複数人で作業してください。
2-2. 支柱の撤去
既存の支柱は、通常、地面のコンクリートの基礎に埋まっています。この基礎ごと撤去する必要があります。
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コンクリート基礎の掘り出し: 支柱周りの土をスコップで掘り、埋まっているコンクリート基礎の側面が見えるようにします。
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コンクリートの破壊(根巻きの撤去):
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支柱の引き抜き: 基礎が十分小さくなるか、周りから分離したら、支柱をグラつかせながら引き抜きます。
3. 新しいフェンスの設置
3-1. 支柱の設置準備
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柱穴の調整: 既存の基礎を撤去した穴の深さと幅が、新しい支柱の設置に必要な基礎のサイズに合っているか確認し、必要に応じて掘り広げます。
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位置決め: 新しい支柱を穴に立て、メジャーで隣接する支柱(または構造物)からの**間隔(2m)**が正しいか確認します。
3-2. 支柱の仮固定と垂直の確認
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垂直の確認: 水平器を使って、支柱が**垂直(傾きがない状態)**に立っているかを確認します。
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仮固定: 支柱が動かないように、土や小石で周囲を仮固定するか、木材などで仮設の支えを立てます。この時、垂直が狂わないように注意してください。
3-3. 基礎の打設(コンクリートの流し込み)
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コンクリートの準備: セメント、砂、砂利、水を混ぜてコンクリート(またはモルタル)を準備します。水の量に注意し、適度な硬さに練ります。
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流し込み: 垂直が狂わないように注意しながら、穴にコンクリートを流し込みます。
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仕上げ: 表面をコテなどで平らに均し、支柱の根元部分に水が溜まらないよう**水勾配(少し傾斜)**をつけます。
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乾燥: コンクリートが完全に固まるまで、最低24〜48時間は支柱に触れず、動かさないでください。この工程が最も重要で、急ぐとフェンスが傾く原因になります。
4. フェンスパネルの取り付け
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パネルの設置: コンクリートが完全に固まったことを確認した後、新しいフェンスパネルを支柱の間に設置します。
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固定: フェンスに付属の固定金具やボルトを使って、パネルを支柱にしっかりと固定します。
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最終確認: