【準備するもの】
新しい丁番:
重要: 既存のものと全く同じ種類・サイズのものを選んでください。メーカー、型番、形状(平丁番、旗丁番、調整丁番など)、ネジ穴の位置が一致しないと、取り付けに大がかりな加工が必要になります。
メーカー名やドアの型番が分かれば、それに対応する純正部品を探すのが最も確実です。
工具:
プラスドライバー(丁番のネジに合うもの)
マイナスドライバー(旗丁番などのキャップを外す際などに使用)
軍手または作業手袋
緩衝材: ドアを床に置くための毛布、マット、または段ボール
補修材(ネジ穴が緩んでいる場合):
木工用接着剤
埋め木(丸棒や爪楊枝など、ネジ穴を埋められる木の棒)
カッターナイフまたはノミ(埋め木を削るため)
ドアを開ききる: ドアが倒れないよう、作業しやすい角度(全開に近い状態)まで開きます。
緩衝材を敷く: 床に傷がつかないよう、ドアの下に毛布やマットなどの緩衝材を敷きます。
丁番のキャップを外す(旗丁番などの場合):
調整機能が付いた旗丁番などの場合、枠側の丁番(特に上側)にキャップが付いていることがあります。マイナスドライバーなどでキャップを上にずらして外します。
ドアを持ち上げて外す:
二人で作業します。一人がドアを支え、もう一人が丁番を外します。
ドアを上に持ち上げます。旗丁番の場合、ドア側の金具が枠側の軸から抜ける構造になっています。下側の丁番からドア側の金具が外れるまで、慎重に持ち上げてください。
ドアが外れたら、安全に横倒しにして緩衝材の上に置きます。
古い丁番を外す: ドア本体側とドア枠側それぞれの丁番を、ドライバーを使って取り付けネジを外して取り除きます。
ネジ穴の確認と補修(重要):
ネジを外した穴が緩んでいる(ネジ穴がバカになっている)場合は、新しいネジが効かなくなるため、必ず補修が必要です。
埋め木補修の手順:
埋め木(または爪楊枝を数本)に木工用接着剤をつけます。
接着剤をつけた埋め木をネジ穴に差し込みます。入りにくい場合は、軽く金槌などで叩いて完全に押し込みます。
ネジ穴から飛び出した埋め木の頭を、カッターやノミで表面と平らになるように削り落とします。
接着剤が完全に乾くまで待ちます。(乾燥時間は製品の指示に従ってください)
新しい丁番の取り付け:
ドア側と枠側、上下の丁番の位置を間違えないように確認します。
新しい丁番を、ドア本体とドア枠の古い丁番が収まっていた**彫り込み部分(掘込)**にピッタリはめ込みます。
新しい取り付けネジでしっかりと固定します。ネジ山を潰さないよう、慎重に締め付けます。
ドアを取り付ける:
二人で作業します。一人がドアを支えます。
枠側の下側の丁番の軸に、ドア側の下側の丁番の金具を乗せます。
ドアを枠側に寄せながら、枠側の上側の丁番の軸に、ドア側の上側の丁番の金具をはめ込みます。
旗丁番の場合、上側の丁番のツマミ(調整機構)を引くか、ドアを押し下げることで軸に挿入されます。
外したキャップがあれば元に戻します。
開閉の確認と調整:
ドアをゆっくり開閉してみて、スムーズに動くか、ドア枠のどこにも当たらないか確認します。
調整丁番の場合:
調整ネジが付いている場合は、ドライバーで微調整を行います。
上下調整: 下の丁番のネジを回すとドア全体の高さが変わります。
前後調整: ドアを前後に動かし、枠との隙間を均一にします。
ポイント: ネジは少しずつ回し、都度ドアの開閉を確認しながら調整してください。一気に回すと調整が難しくなります。
安全第一: ドアは重いので、必ず二人以上で作業し、ドアの転倒や落下、指挟みに十分注意してください。
ネジ穴の補修は丁寧に: ネジ穴が緩んだまま新しい丁番をつけても、すぐに破損やドアの傾きに繋がります。埋め木補修はしっかりと行ってください。
既存品との一致: 新しい丁番は、元の丁番の形状、サイズ、特にネジ穴の位置が一致するものを選びます。
以上です。
ご依頼頂き、ありがとうございました。
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2025年