川崎市中原区で空き家の樹木の剪定ならベンリー武蔵小杉店へ
2025/11/07
空き家にある高さ4mの樹木3本の剪定、特に隣家まで枝が伸びている(越境している)場合の詳細な手順をご説明します。
この作業は、高所作業と法律的な配慮の両方が必要になるため、特に慎重に進める必要があります。
⚠️ 最重要:隣家への越境枝と法律上の注意点
作業を始める前に、隣家への越境枝に関する法的な基本原則を理解しておくことが極めて重要です。
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越境枝の原則: 隣地の樹木の枝が境界線を越えている場合、越境された土地の所有者は、その木の所有者に、枝を切除させることができます(民法第233条1項)。
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原則として、勝手に枝を切ることはできません。
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民法改正(2023年4月1日施行)後の例外: 以下のいずれかの場合は、越境された土地の所有者が自ら枝を切り取ることが可能になりました。
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樹木の所有者に枝を切除するよう催告(依頼)したにもかかわらず、相当の期間内に切除しないとき。
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樹木の所有者を知ることができず、またはその所在を知ることができないとき(今回の空き家のケースに該当する可能性あり)。
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急迫の事情があるとき(例:台風で枝が折れて建物に被害を及ぼす恐れがあるなど)。
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【空き家の場合の対応】
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隣家への事前連絡と同意:
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越境されている隣家に対し、剪定作業を行うこと、越境している部分の枝を切除することについて、事前に説明し、了解を得ておきます。
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可能であれば、「剪定後の枝葉の清掃」についても事前に連絡します。
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✂️ 空き家の樹木剪定(4mの3本)の詳細手順
ステップ1:準備・安全確保
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道具の準備:
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高所作業具: 4mの高さに対応できる脚立(不安定なため避けるべき)、高枝切りバサミ、または高所作業車(専門業者に依頼する場合)。安全面から、専門業者に依頼しない場合は、高枝切りバサミの使用を推奨します。
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基本道具: 剪定バサミ、ノコギリ、枝切バサミ、保護メガネ、ヘルメット、軍手または作業手袋、長袖・長ズボン。
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片付け道具: ブルーシート、枝葉を入れる袋(土嚢袋など)、ほうき、熊手。
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作業エリアの確保:
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隣家との境界線: 境界線上に目印をつけ、越境して切除できる範囲を明確にします。
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安全確保: 作業を行う場所の下にブルーシートを広げ、枝の落下に備えます。通行人や車両に注意し、危険な場所には立ち入り禁止の表示をします。
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天候の確認: 風の強い日、雨の日は、高所作業の危険性が増すため避けます。
ステップ2:剪定の開始(大枝の除去から)
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作業箇所の確認: 剪定が必要な枝、特に隣家へ越境している枝、枯れ枝、病気の枝を確認します。
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上部の大枝から切除:
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三段切り(大枝を切る基本): 4mの木であれば、太い枝は以下の手順で落とします。これにより、枝の重みで幹が裂けるのを防ぎます。
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(1) 枝の下側から、幹の付け根から少し離れた位置に切れ込みを入れる(受け口)。
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(2) 切れ込みよりも少し外側(枝先側)の上側から切り落とす。
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(3) 最後に、幹に残った短い枝を、枝の付け根の少し外側で切り揃える(木の回復を促すため)。
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高枝の切除: 高枝切りバサミを使用し、無理のない範囲で上部の枝から切っていきます。
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特に越境枝は、隣家に落下させないよう、ロープなどで枝を固定しながら慎重に切る必要があります。
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ステップ3:樹形を整える(中・小枝の剪定)
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間引き剪定: 樹木の内部に日光や風が通るように、混み合っている枝、内向きに伸びている枝、他の枝と交差している枝を付け根から切除します。
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切り戻し剪定: 枝の途中で切り、樹形をコンパクトに保ちます。外側を向いた芽の上で斜めに切ると、次に伸びる枝の方向をコントロールできます。
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高さ調整: 全体的な高さを、今後の管理を考慮して3m程度を目安に切り詰めます(切りすぎると木が弱るため注意)。
ステップ4:片付けと清掃
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枝葉の回収: 地面に広げたブルーシート上の枝葉を集め、規定のサイズに切断し、指定の袋に詰めます。
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周辺の清掃: 作業場所だけでなく、隣家の敷地に飛び散った枝葉も、了解を得て丁寧に清掃します。この「心遣い」がご近所トラブルを避けるために非常に重要です。
ステップ5:最終確認
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樹形の確認: 剪定後の樹形が不自然でないか、将来的な成長を考慮した剪定になっているか確認します。
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安全確認: 使用した脚立や道具を片付け、周囲に危険な箇所がないか最終確認を行います。
以上です。
ご依頼頂き、ありがとうございました、





















